xotic wines(エキゾチック・ワインズ)はワインのセレクトショップです。独自の視点からセレクトするのは、日本のトップ・ワインプロフェッショナル約50名。総監修は、2017年にWorld's 50 Best Sommeliersに選出されたSeju Yangが務めます。
 
 

Yvon Metras / Beaujolais

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生産者:イヴォン・メトラ
ワイン名:ボジョレー
葡萄品種:ガメイ・ボジョレー 
ワインタイプ:赤ワイン
生産国:フランス
生産地:ボジョレー
ヴィンテージ:2018

農楽蔵(筆者の経営するワイナリー)が理想とするワインを挙げてくださいと言われれば、いくつかある一つに入るだろうイヴォン・メトラのワイン。個人的に長い間追い続けている生産者でもあります。

フランス・パリから南東に400kmほど、ブルゴーニュの南側にあるボジョレー地区。もう意外ではありませんね、数知れずのワイン・プロフェッショナルを夢中にさせているガメイ種です。フルーリー村にドメーヌがあります。

花崗岩土壌で100年近い樹齢の葡萄畑を5ha所有し、1994年にドメーヌを引き継いで以来、酸化防止剤(亜硫酸塩)を使用せずにワインを造り続けています。農楽蔵も2016年以来、全てのワインで亜硫酸塩を使用していませんが「なぜ亜硫酸を入れないのか?」の問いに、わかりやすく答えてくれるのが、イヴォン・メトラのワインなのです。複雑でいて妖艶かつ華やかな香り、喉をするっとすり抜けていくので一瞬軽やかかと思いきや、充実した果実感を感じられます。

亜硫酸を使わずに、野生酵母で発酵させるには、ボジョレーのように比較的暖かい産地ではとくに、発酵時の微生物コントロールが大切になります。正直言って簡単ではないはずです。健全で充実した葡萄を収穫し、十分な経験による適正な環境で発酵させ、ゆっくりと熟成、丁寧に瓶詰めしなければいけません。そしてインポーターが大切に日本に持ってきてくれます。イヴォン・メトラがどれほどの覚悟を持って化学肥料や農薬を使わずに畑作業を行い、素晴らしいワインを20年以上にわたって造ってくれているのか…。

亜硫酸塩を入れないことでしか得られない、何物にも替えがたい世界があるのです。

Selected by Ken Sasaki

1978年北海道生まれ、千葉県育ち。山梨(ルミエール・ワイナリー)、フランス(仕込み研修先:Domaine Leflaive, Champagne David Leclapart, Domaine Binner)、栃木(ココファーム&ワイナリー)を経て、2011年北斗市で農場を開園、2012年函館市で農楽蔵を創設。フランス国家認定農業上級免状(BPA)、ブルゴーニュ大学認定醸造技師(DTO)